「真実とか、安息とか、救済とか、他者の中にない」

ニューアルバム「初恋」の発売プロモーションを兼ねてNHKで放映された、宇多田ヒカルさんの「SONGS」「プロフェッショナルの流儀」を興味深く見ました。
ずいぶんと頬がスリムになり、藤圭子さんにますます似てきた顔、とつとつとした語り口、繰り出される哲学的な言葉に、引き込まれました。
15歳でデビューしてからの平凡とはいえない人生を、メディアを通して知っているから、というのもあるけれど、彼女には、どんなに笑っていたとしても、体中から発せられる「孤独感」「淋しさ」みたいな空気が、アーティストとしても女性としてもミステリアスな魅力となって漂っているように見えます。
以下、仕事の流儀内での彼女の語りより、

「やれることをやっても本当に意味がないと思っているので。やってみてどうなるのか分からない。もしくは、やれるかどうか分からないことをやるっていうのが、ものをつくる現場」

「ふだん、ある程度いろいろなものに、フタをするじゃないですか。コントロールするというか、自制心みたいなもの。そこのフタを開けて、地獄のフタが開いたみたいなところ。『開いた』ってなって、そこに突っ込んでいく作業」

「作ろうとしているものは私の中にしかないし、私にしか分からないものなので。真実とか、安息とか、救済とか、他者の中にないじゃないですか。だから、自分の中に見出すしかないと思うので」

「正直であること。自分と向き合うというのはそういうことですね。格好悪いことも恥ずかしいことも認めたくないことも全部含めて自分と向き合うということなので。音楽に対して正直であること。自分の聖域を守るということ。」

などなど、音楽を作り出すということに対して、まさしくプロの真摯な思いが語られていました。
そして、音楽の創作過程は苦しくて苦しくて仕方ないけれど、でもそれをせずには生きていけない、というような言葉が淡々と続いていくのです。
つくづく、自分には創作者になる資質はないな〜と思いつつ、ないから余計に尊敬の思いで見ていました。
彼女の命式を調べると、
丁|癸|壬
未|丑|戌
灯火であり、月であり、闇を照らす明かり「丁」が、彼女の研ぎ澄まされた感性と、吸い込まれるような影のある雰囲気を示していました。
そしてたくさんの「土」。漏れ出さずにいはいられないんですね。燃料となる木や磨き上げる金が巡ってきたときにはどんなふうだったのかな、などなど、算命学の研究事例として探ってみようと思っております。

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